名古屋市のドローンメーカーであるPRODRONE(プロドローン)は、10月に千葉・幕張メッセで行われた「ジャパンモビリティショー2024」に同社オリジナルの多機能地上コンロールシステム(GCS)「PD-GCS」を出品した。
「PD-GCS」で安全かつ分かりやすく飛行ルートの作成を支援
「PD-GCS」のユニット重量は約7.8kg(バッテリーを除く)。トランクに入ったラップトップ型パソコンのような形状で、15.6インチの液晶モニターが備わっている。
複数機のドローンの運航管理ができ、ウェイポイントを設定しての自動航行制御、ジオフェンスの設定、リアルタイムで伝送されてくる飛行映像の表示などができる。ウェイポイントなどの設定は2次元画像の衛星地図を使用する方法でも行えるが、3次元画像の地図で高度を見ながら設定することもでき、より安全で視覚的にわかりやすいのが特徴となっている。また、AIによって障害物となり得る対象物を識別、表示できるという。
ユニットにはHDMIやUSB3.0の外部出力端子を備えていることから、外部の大型モニターに接続して、複数の現場関係者で情報を共有することもできるほか、飛行ログや映像もダウンロードが可能。飛行の精度を求められる測量や、複数の関係者が参加する物資輸送の現場での利用を想定した設計になっている。
同社はレーザー測量機が搭載可能なドローン「PD4B-M」や、ペイロード20kgの物資配送用ドローン「PD6B-Type3」などを製造しているが、当面「PD-GCS」は、同社製ドローンとセットで販売していく。機能的には他社製ドローンのコントロールが可能なことから、将来的には本体単独の販売も予定しているという。
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