2025年12月5日、マゼックスとALLYNAV AGは、果樹園向け自動走行スプレーロボット「Aries300N(アリエス300N)」の全国限定先行導入プログラムを開始すると発表した。全国の果樹農家・農業法人向けにAries300Nを特別条件で先行導入する限定企画となる。

写真:Aries300N

 果樹農業では、人手不足や重労働、長時間作業、健康リスクが課題となっており、特に薬剤散布は省力化が求められている。Aries300Nは中国を拠点に無人農業機械を開発するALLYNAVが手がけたもので、国内総代理であるAllynav AGとマゼックスが連携して販売・サポート体制を整え、同ロボットの早期普及・地域実装を後押しする特別導入枠を提供する。

 今回のプログラムでは、通常導入よりも有利な条件でAries300Nの先行導入が可能(無料貸出ではなく導入者を対象とした限定優遇枠)。参加者は、導入後の使用状況・効果のフィードバックや展示会・実演会での導入事例の提供、運用改善のためのヒアリング協力が求められる。

【募集概要】

募集枠全国限定(先着順)
対象果樹農家・農業法人(りんご、ぶどう、梨、柑橘)、自治体、造園、除草事業者等
期間予定枠が埋まり次第終了
内容Aries300Nの先行導入特別条件の提供

Aries300N 特長

  • 自律走行+GNSSナビゲーション
    列間を正確に走行し、プロドライバーは不要。遠隔監視・複数台管理にも対応する。
  • ハイブリッド駆動(ガソリン+電動)
    長時間・夜間運転に対応し、傾斜地でも安定走行が可能。
  • 高精度な全面散布
    300Lタンク、最大10mの噴霧幅、粒径100~500μmで果樹全体をカバー。
  • 夜間モード・スマート運用
    スマートフォンや専用プラットフォームから操作が可能。
写真:Aries300Nが農薬を散布する様子(正面側)
写真:Aries300Nが農薬を散布する様子(後ろ側)

マゼックスのコメント

 マゼックスは、ALLYNAV AG株式会社と連携し、Aries300Nの普及を通じて、果樹園防除の自動化‧省力化を推進し、日本の果樹農業の生産性向上と持続可能な運営に貢献して参ります。
 平地の果樹園における農薬散布は、ドローンでも対応可能ですが、自律走行のスピードスプレイヤーという選択肢を提供し各種農園のニーズに応えていきます。
 様々な自律走行ロボットシリーズの拡充、実証フィールドの拡大、サポート体制を強化し、国内のスマート農業の普及促進を進めていきます。

ALLYNAV AGコメント

 マゼックスとALLYNAV AG株式会社は、Aries300Nの普及を通じて果樹園防除の自動化・省力化を推進し、日本の果樹農業の生産性向上と持続可能な運営に貢献してまいります。
 今後は、自律走行ロボットシリーズの拡充、実証フィールドの拡大、サポート体制の強化など、国内でのスマート農業の普及促進をさらに加速いたします。