2025年11月10日、DJI Agricultureは、新型農業ドローン「DJI Agras T70P」「DJI Agras T25P」の発売開始を発表した。

 重量のあるペイロードの運搬により作業効率を高め、多様な運用シナリオに対応する。また、安全システムや完全自動化作業を支えるインテリジェント機能も搭載している。

写真:木々の上を飛行するドローンが液体を散布する様子

 DJI Agricultureは10年前に日本市場へ参入しており、国内には3万人以上の認定農業ドローン操作者が存在し、全国100か所のサービスセンターを通じて地域密着型のカスタマーサポートネットワークを構築してきた。農業用ドローンの需要は引き続き拡大傾向にある。

Agras T70P

 Agras T70Pの最大飛行速度は20m/sと、広範囲を短時間でカバーする。積載能力は、散布時で最大70L、撒布時で最大100L、リフティング作業では最大65kgに対応。高い流量と微細なミスト粒径の新しい散布システムと新開発のリフティングシステムを備える。安全性システム3.0は、ミリ波レーダーとTri-Visionシステムによる高精度な障害物検知により、スマートなルート選択と障害物回避性能の向上を達成している。

【参考】DJI Agras T70P(DJI Agriculture YouTubeチャンネル)

Agras T25P

 Agras T25Pは、従来機のコンパクトで折りたたみ可能な設計に加え、20kg高精度スクリュー式散布システム4.0および安全性システム3.0を搭載している。散布作業時の最大積載量は20kg、流量は16L/分、液滴サイズは50〜500μmの範囲をカバーする。小規模圃場や単独作業に適した設計で、持ち運びや設置も容易だ。空中マッピングや作物保護の完全自動運用にも対応し、圃場や果樹園の測量をプログラムしたり、山間地の斜面で地形追従散布を行ったり、複数区画で連続的に散布・散剤処理を実施することができる。

【参考】DJI Agras T25P(DJI Agriculture YouTubeチャンネル)


▼Agras T70P
https://ag.dji.com/t70p

▼Agras T25P
https://ag.dji.com/t25p