イームズロボティクスは、福島イノベーション・コースト構想推進機構より「ふくしまから実現するドローン社会実装推進事業支援業務」を受託し、2025年12月1日から5日まで、福島県南相馬市においてレベル3.5での一対多運航・夜間運航のドローン物流実証実験を実施する。

 この実証は、地域内の暮らしと経済を支える持続可能なドローン物流の構築を目的としており、レベル3.5における1対多運航でのドローン物流の実証、夜間におけるレベル3.5のドローン物流の実証、および地元企業と進出企業の双方にとって持続可能な収益モデルの検証を行う。これにより、地域住民の暮らしの質の向上やコミュニティの維持、雇用・事業機会の創出など、地域課題の解決を目指す。

 実証実験では、すき家6号南相馬原町店から福島ロボットテストフィールドまで牛丼をドローンで配送する。

【検証内容】

  • 日中・夜間を含むレベル3.5での一対多運航実証検証および運航安定性の評価
  • 社会実装に向けた課題整理
  • 経済的・社会的効果検証
  • 地域企業・住民へのアンケートなどによるニーズや社会受容性調査

【実証内容】

実施期間2025年12月1日(月)~12月5日(金)
実施内容1対多運航レベル3.5および夜間運航レベル3.5による牛丼配送
実施場所福島県南相馬市
すき家6号南相馬原町店~福島ロボットテストフィールド
使用機体イームズロボティクス製「E6150MP」(切り離し型置き配仕様)
実施主体福島県、福島イノベーション・コースト構想推進機構、イームズロボティクス
写真:イームズロボティクス「E6150MP」(切り離し型置き配仕様)
飛行ルート

 イームズロボティクスは、複数企業の物流とドローン配送を組み合わせ、新たな地域ハブ機能を担う「コミュニティデポ」構想を推進しており、この実証は初期実装段階にあたる。単発の実験ではなく、将来的な本格運用に向けた体制構築と制度・技術の改善に活用する計画だ。また、福島連携“絆”特区内での事業事例や実績を積み重ね、先進モデルとしての確立を目指すとしている。