2025年10月7日、Prodrone(以下、プロドローン)は、フランス・オクシタニー地域圏との間で「相互協力に関する覚書」を締結したと発表した。両者はドローン分野での研究開発、国際展開、販路拡大などで協力を進める。

写真:覚書を手にもつ3人、展示されたドローン
2025年10月6日の調印式の様子。(左から)オクシタニー地域圏議長 キャロル・デルガ氏、愛知県知事 大村秀章氏、プロドローン代表取締役社長 戸谷俊介氏。

 愛知県は、2018年6月にフランス・オクシタニー地域圏と友好交流および相互協力に関する覚書を締結し、航空宇宙分野を中心とした経済交流を積極的に進めてきた。愛知県に本社を置くプロドローンは、この基盤を生かし、航空宇宙産業集積地である同地域圏と相互協力に関する覚書を締結した。これにより欧州市場への展開を加速させるとともに、同地域の産業基盤や技術力を活用し、日仏間の技術交流と産業連携の発展を目指す。

覚書の概要、今後の協力内容

  • ドローンの研究開発、技術協力、共同プロジェクト推進
  • 両地域間での販路拡大・国際展開支援
  • オクシタニー地域圏へのプロドローン拠点設置検討支援
  • その他、双方合意の下に交流・協働を促進

関係者コメント

愛知県知事 大村秀章氏

 愛知県は、オクシタニー地域圏と連携協定を締結して以来、8年間にわたり、航空宇宙産業の分野を中心に交流を深めてきました。本日の覚書の締結を契機として、オクシタニー地域圏とプロドローン社の連携が強化され、愛知県やオクシタニー地域圏のみならず、世界各地でプロドローン社のドローンが活躍し、地域の産業振興や人々の暮らしに貢献していくことを期待し、今後も応援していきたいと考えています。

オクシタニー地域圏議長 キャロル・デルガ氏

 オクシタニー地域には、エアバス本社をはじめとする航空宇宙産業の集積地があり、加えてドローン産業や教育のエコシステムも整っています。Prodroneにとって非常に適した進出先であり、お互いの強みを補完しながら、経済発展・環境保護・雇用創出につながるドローン産業を力強く支援していきたいと考えています。

Prodrone 代表取締役社長 戸谷俊介氏

 Prodroneは、防災分野のみならず、防衛分野にも特化したドローンを製造・販売しています。ウクライナ向けの地雷探知ドローンの開発も行い、特許技術を活用した水空合体ドローンなども有しています。今回の協定を通じ、オクシタニー地域を拠点としてフランス、さらには欧州やアフリカへと事業展開を広げていきたいと考えています。