2025年10月2日、SkyDriveは、2025年9月10日にタイ・バンコクで開催された同国内での空飛ぶクルマ実現を目指した官民協議に参加したことを発表した。同社は2024年6月にタイの大手財閥サハ・パタナ・インター・ホールディングス、サハ東急コーポレーションと事業検討に関する覚書を締結しており、タイ国内での空飛ぶクルマ運航の実現を目指している。

写真:横並びの13人
サハ・パタナ・インター・ホールディングス 最高経営責任者兼取締役会長 Vichai Kulsomphob氏(左から4番目)、SkyDrive代表取締役CEO 福澤知浩氏(同6番目)、タイ民間航空局総裁 Marshal Manat Chavanaprayoon氏(同7番目)、バンコクエアウェイズ CEO Puttipong Prasarttong-Osoth氏(同8番目)(提供:SkyDrive)

 この協議会は、航空市場の発展を目指すタイでの空飛ぶクルマの実現に向けて、タイ民間航空局(CAAT)本部で開催された。協議には、同航空局、バンコクエアウェイズ、サハ・パタナ・インター・ホールディングス、サハ東急コーポレーション、SkyDriveが参加し、公的機関、商業航空、航空テクノロジー関連といったそれぞれの立場から情報や意見の交換を行った。

 SkyDriveは、覚書を締結したサハ・パタナ・インター・ホールディングス、サハ東急コーポレーションに加え、バンコクエアウェイズとともにシラチャ、サムイ島、バンコクなどでの空飛ぶクルマの実現を検討している。

 タイ民間航空局は、日本でSkyDriveのフライト見学などを行うことを検討している。今回の協議は、タイの空飛ぶクルマ分野の大きな一歩であるとともに、SkyDriveのタイでのビジネス事業実現に向けた進展を示すものとなる。

 SkyDriveは、2025年7・8月に大阪・関西万博において空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」のデモフライトを実施しており、空飛ぶクルマの実現に向け日本や世界各国で事業活動を継続するとしている。