リベラウェアと新明工業が業務提携、小型ドローンIBIS専用車両を開発へ

　2025年7月1日、Liberaware（以下、リベラウェア）と新明工業は、屋内外点検におけるドローン技術の社会実装および現場業務の効率化を目的とした業務提携に関する覚書を締結した。

左：新明工業 代表取締役社長 近藤恭弘氏、右：Liberaware 取締役 林昂平氏

　製造業やインフラ業界では、老朽化した設備の点検や保守業務の効率化・省人化が喫緊の課題となる中、ドローン技術の利活用が注目されている。リベラウェアは、狭小空間に特化した小型ドローン「IBIS（アイビス）」の開発と、点検・データ解析サービスにより社会インフラの維持管理に携わってきた。新明工業は、自動車関連事業や特装車両の開発・製造などによる技術を生かし、現場の多様なニーズに応える製品づくりを推進している。

　今回の提携により、ドローンを活用した現場点検の普及を促進し、社会実装を加速させる。

【提携目的・内容】

• リベラウェアは、IBIS等その他ドローンを活用した屋内外の点検サービスや機体販売、機体レンタルサービスに加え、新明工業に対して営業支援・技術ノウハウの提供、オンサイトサポートを実施。
• 両社で「IBIS専用車両」の開発を推進。点検現場での課題感を踏まえ、効率的かつ柔軟な現場作業を支援する車両を設計・実装。
• 新明工業は、自社顧客へのIBIS等その他ドローンを活用した屋内外の点検サービス、および導入支援やマッチング、コミュニケーション支援を通じ、IBISの導入拡大を図る。

IBIS専用車両イメージ ※イメージ画像。実際に開発するものとは異なる。

　今後両社は、IBIS専用車両の早期実用化に向けたプロトタイプ開発を皮切りに、さまざまな点検現場で実証と改良を重ね、製品化を進めるとしている。また、国内外のインフラ・産業施設への導入を推進し、ドローンによる点検の新たなスタンダードの確立を目指す。