2025年6月10日、竹中工務店は、センシンロボティクスと「建設現場の生産性向上を目指したソリューション・サービス」の構築および運用を目的として、資本業務提携契約を締結したと発表した。

両社のロゴ

 建設業界では、労働力不足や高齢化が進むなか、生産性向上が課題となっている。両社は、AIアプリケーション開発プラットフォーム「SENSYN CORE」をベースに、2021年から技術開発を開始。BIM上で飛行ルートの作成や機体の自己位置を表示することで、位置情報を取得できない屋内環境でのドローン自動飛行を実現し、屋内点検を容易にする「BIM×Drone」、ゲームコントローラーで操作可能な遠隔ロボット操作システム「Remotebase」の開発に取り組んできた。さらに国土交通省の「Project PLATEAU」にも参画し、建設現場の生産性向上と省人化を推進している。

 今回の資本業務提携により、検査の自動化による省力化や遠隔地からの就労を実現し、建設現場における働きやすさの改善を図る。加えて、両社のロボティクス・AI技術やノウハウを活用し、「建設ロボットプラットフォーム(※1)」におけるソリューション・サービスの拡充を進め、建設現場への円滑な導入体制を確立し、生産性向上を加速させる。

※1 ロボットが自律走行するための経路・範囲シミュレーションおよび遠隔操作・監視を可能とする、BIMデータを活用した基盤システム。

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