2025年6月4日、Prodrone(プロドローン)は、ドローンの展示会「Japan Drone 2025」において、第一種型式認証の取得を目指す大型ドローン「Prodrone式PD6B-CAT3型」を一般公開した。あわせて、これまで非公開としていた型式認証申請の進捗状況や現在実施中の試験内容について発表した。
ドローン測量、ラストワンマイル・離島間の物資輸送など省人化が期待できる場面や、自然災害時の物資輸送など、多様なニーズに応える機体として開発。2023年11月に第一種型式認証の申請が国土交通省航空局により受理された。同認証を取得することで、人口密集地でのレベル4飛行が可能となる。将来的には、物流・測量用途での展開に加え、点検、インフラ管理、中継カメラ搭載といった幅広い用途での活用を想定している。
これまでに同社が提供してきたPD6Bシリーズのノウハウを生かし、第一種型式認証に要求される基準(安全基準と均一性基準)に適合することにより、安全性の向上を図っている。機体構造はモジュール化(上部:共通設計、下部:用途別に変更可能)しており、さまざまな用途(物流・測量)に活用できる。
第一種型式認証の申請以降、適用基準の合意、製造工程の審査、試験計画の調整等を経て、現在は飛行試験の実施段階に至る。申請から約1年半が経過し、今回の一般公開において認証取得までのプロセスや課題、進捗状況を開示することで、業界に対して透明性ある開発体制と制度適応の取り組みを示すとしている。
型式認証の取得時期は、2025年10月頃を予定している。本体価格は、1,200万円(税別)から。