2025年6月4日、センシンロボティクスは、台湾の工業技術研究院(以下、ITRI)、EFC易發精機(以下、EFC)と、台湾製機体をベースとしたインフラ分野へのソリューション展開を目的として基本合意書を締結した。日本および台湾市場における3社技術の展開に向けて連携する。
センシンロボティクスとITRIは、2023年よりITRI開発の台湾製ドローンとセンシンロボティクスの送電設備点検アプリケーション「POWER GRID Check」の連携に取り組み、台湾製ドローンを活用した自動化ソリューションを強化してきた。台湾製ドローンとPOWER GRID Checkの連携が完了し、今後はEFCの台湾製ドローンの日本および台湾市場へのサービス展開に加え、新たなビジネス領域における技術発展、国際協力を促進する。
台湾の社会インフラ企業向けにデモンストレーションを実施
送電設備点検アプリケーションPOWER GRID Checkと台湾製ドローンの組み合わせによる、ドローンを活用した送電設備点検のデモンストレーションを実施した。
POWER GRID Checkは、架空送電設備の保守業務に特化した業務アプリケーションであり、中部電力パワーグリッドと共同開発した技術を実装している。日本では2021年から現場運用を開始しており、高度な操縦スキルを必要とせず、自動で高品質な設備点検、撮影を実現している。
今回のデモンストレーションでは、中部電力パワーグリッドによる実際の活用事例や、ドローンを用いた架空送電設備点検の自動撮影から自動異常検出までの一連の自動化プロセスを紹介した。また、点検フローの一部を台湾製ドローンを用いて実演するとともに、日本国内での実績や導入効果についても説明を行った。
今後、センシンロボティクスは台湾市場へのソリューション展開を進めるとともに、現地で得たフィードバックを日本国内でのプロダクト開発に反映させる方針だ。
