Highlanders、小型・軽量の四足歩行ロボット「HLQ Air」発表

　2025年5月1日、Highlandersは、準国産の軽量型四足歩行ロボット「HLQ Air（エイチエルキューエアー）」のベータ版の提供を開始した。

　独自の設計により小型化・軽量化を達成し、ソフトウェアアップデートを通じた機能拡張が特徴。

　ベータ版は、国内の自治体や研究機関、インフラ企業などを中心に提供し、正式な製品版は2025年内のリリースを予定している。

主な特長

AIによる歩行制御で安定した動きを実現

　機械学習や強化学習を活用したAI歩行制御アルゴリズムを搭載しており、歩行中の路面変化や外部からの力に対して即座に姿勢を補正する。

　小型ロボットは軽いため環境の影響を受けやすいが、AIがリアルタイムで各関節のトルクや位置を調整し、安定した歩行を実現する。

　従来のPID制御やプリセットモーションを使用するロボットは、不整地や傾斜のある場所での動作に課題があったが、HLQ Airはセンサーデータと学習モデルを組み合わせた適応型歩行制御により、芝生や傾斜路でも転倒せずスムーズな動作が可能。

耐衝撃性とメンテナンス性

　転倒や衝突が起きやすい小型ロボットでは、部分的な破損への耐性とパーツの交換しやすさが重要となる。高剛性素材のみで構成されたロボットは衝撃に弱く、損傷時の修理が難しいといった課題があった。HLQ Airは、高強度樹脂やカーボン素材を採用しており、ある程度の変形に耐える柔軟性を備えている。また、カーボン骨格との組み合わせにより全体の耐久性を向上させた。

　破損してもコストの低い部品単位で交換が可能、メンテナンスも簡便に行うことができる。

狭い場所にも対応するコンパクト設計

　本体サイズをA4用紙と同等に抑えることで、狭い通路や機械間の隙間など、限られたスペースでも円滑に移動。小型ながら必要十分な機能を装備し、走破性を犠牲にせず高いパフォーマンスを維持する。

　屋内外を問わず多様な現場での運用に適応し、設置場所を選ばない汎用性を備える。

ロボット仕様