2025年4月1日、セコムは、同社開発のセキュリティロボット「cocobo」がロボットデリバリー協会による審査に合格し、公道を含む道路の走行が可能になったことを発表した。

写真:歩道の道路側を走行するロボット
歩道を走行するセキュリティロボット「cocobo」

 2023年4月1日に改正道路交通法が施行され、「遠隔操作型小型車」として安全基準の適合審査に合格したロボットは、管轄の公安委員会に届け出をしたのちに歩行者と同じ扱いで公道を走行できるようになった。

 cocoboは、空港や商業施設を中心に巡回に活用されてきたが、今回、遠隔操作型小型車としての適合審査に合格したことで、敷地周辺の公道(道路扱いとして道路交通法の適用対象となる公開空地を含む)でも昼夜を問わず活用できるようになった。

 AIや5Gなどを活用して巡回警備や点検業務を行うcocoboは、巡回ルートを自律走行し、搭載したカメラでとらえた映像をリアルタイムでAI解析、残留者や転倒者、放置物を検知する。不審者を発見した場合は、音声やライトによる警告も可能。建物内の監視カメラ映像、エレベーター等の設備情報など、クラウド上の情報を共有・連携し、高度な警備業務を提供する。

【cocobo スペック】

標準タイプ公道走行タイプ
サイズW679mm×D1,179mm×H1,178mm(上部センサーを除く)
質量約135kg(バッテリー含む)
走行速度最高速度6km/h
※周囲の環境に合わせて速度を制限
公道走行時は最高速度4km/h
※周囲の環境に合わせて速度を制限
連続走行時間約3時間
アーム全長978mm(上下100mmの昇降機能あり)※オプション
・ステレオカメラ、赤外線センサー、照明用LED
威嚇機能音声、ヘッドライト、発煙装置※オプション音声、ヘッドライト
遠隔通話マイク、内蔵スピーカー(常駐警備員との音声通話)
表示機能状態表示LED、高輝度LEDディスプレイ
必要通信環境5G、LTE、Wi-Fi対応
防水機能防水規格:IPX5
非常停止装置後面1個前面と後面に各1個、赤色点灯