2025年4月25日、DRONE SPORTSは、産業用ドローンブランドRangleの新機種として、次世代小型産業用ドローン「Rangle micro2」を正式にリリースした。

 飛行中の撮影範囲を拡大し、狭所・暗所空間での対応性能を強化した小型機種で、狭く暗い非GPS環境下でのインフラ点検が可能。同日より「Rangleサブスクリプションプラン」に加わった。

写真:「Rangle micro2」の外観

 Rangle micro2の前身である「Rangle micro」は、超小型・軽量設計、非GPS環境下でも飛行できるという特長を持ち、DRONE SPORTSの点検サービスや、Rangleサブスクリプションプランの導入企業が橋梁や狭所の点検などで活用してきた。Rangle microとフォトグラメトリー(SfM)技術を用いた橋梁点検では、ミリ単位での3次元データ取得にも成功している。

橋梁点検で「Rangle micro」を活用したフォトグラメトリーデータの作成事例(RAIDEN RACING YouTubeチャンネル)

「Rangle micro2」の主な特徴

  • 撮影範囲の拡大
     カメラの可動域180°(+90/−90°)のチルト機能により、構造物の真上や真下の撮影が可能。従来の点検では見落とされがちだった部分を詳細に可視化する。カメラ性能も向上し、5K以上対応の超高解像度撮影も選択可能となり、高精細な映像が撮影できる。
  • 照明の性能向上
     最大光量1,200ルーメンの高輝度LEDライトを標準搭載。屋内やトンネル、地下施設など光の届かない場所でも鮮明な映像を取得し、点検の精度向上と作業時間の短縮を図る。
写真:Rangle micro2の外観
「Rangle micro2」。外形寸法は、横163mm、縦155mm、高さ55mm。「Rangle micro」よりやや薄型の設計。
写真:橋梁下の狭い空間を捉えた画像
「Rangle micro2」の飛行中のカメラ映像。橋梁下方から飛行を開始し、骨組みの中を通過しながら撮影。