2025年4月24日、Liberaware(以下、リベラウェア)と、CalTa(以下、カルタ)は、国土交通省が2025年度に公募した応用研究(下水道)「下水道におけるデータやデジタル技術の活用に資する技術」に、研究テーマ「デジタルツインと小型ドローンによる下水道管点検のDXソリューションの開発」を共同提案し、採択されたことを発表した。

下水道管をドローンで調査するイメージ、デジタルツインと小型ドローンによる下水道管点検のDXソリューションの開発

 このプロジェクトは、老朽化が進む下水道の維持管理における課題解消に向けて、デジタルツインと小型ドローンを組み合わせた次世代点検ソリューションの開発を行うもの。

 これまで両社は下水道関係者との取り組みを通じて、主に以下の課題を共有している。

  • 点検対象の多くが、人や既存のカメラ機器では進入困難な狭小空間であること
  • 硫化水素などの有毒ガスによる、作業員の健康リスクがあること
  • 点検時は異常箇所をスポットで記録しており、網羅的なデータ蓄積や経年変化の把握が難しいこと

 こうした課題に対し、リベラウェアの小型ドローンの自己位置推定技術や計測技術と、カルタの3Dデジタルツイン基盤が持つ拡張性を合わせ、課題解決に向けて取り組むとしている。

  • 危険環境への立ち入りを不要とすることで実現する、安全な点検手法の確立
  • 非GPS環境下でも可能な高精度な位置推定による点検結果の品質向上
  • 3次元データ、センサー情報、映像記録をデジタルツイン空間内で一元的に管理する仕組みの構築
  • 蓄積データの比較・分析による計画的な維持管理の支援

【公募概要】

履行期間(予定)契約締結日~2026年3月16日
委託予定額最大26,800千円