2025年10月29日、SpicyCompanyは、ピコ衛星とAI誘導ドローンを統合した次世代戦略防衛技術開発プログラムの開始を発表した。

 開発拠点を米国領無人島に設置し、低軌道衛星による領域監視、ドローン迎撃による初動防衛、自律制御による運用持続を実現する分散型戦略防衛システムとして実証を進める。

写真:SpicyCompanyのロゴ

 近年、インド太平洋地域では無人機、低空侵入体、ハイブリッド型脅威が拡大している。しかし、既存の防空システムでは、コストや展開速度、領域カバー範囲に限界がある。

 SpicyCompanyは、衛星・AI・自律群制御を組み合わせた軽量・柔軟な防衛技術モデルを提唱し、米国無人島での実験を開始した。

 無人島に防衛技術実験島を設置し、ドローン発進基地、衛星リンク地上局、電子戦実験エリアを集約。日本本土からの遠隔統制も可能で、法的制約を避けながら戦略技術の先行実証を実施する。

【技術構成】

  • ピコ衛星
    軌道高度500〜600km、重量1kg未満、X/Ka/60GHz通信、暗号化リンク、観測と戦術中継を担う。
  • AIドローン
    航続距離180km、高度5,000m、EO/IR+LiDAR+AI認識、自律迎撃、群制御。
  • 指揮統制
    C2 AIによる自律制御、量子耐性暗号化通信、有事下でも独立稼働が可能。

【想定防衛運用】

  • 島嶼防衛:低空無人機・不審機の早期捕捉
  • 領域監視:衛星群による常時観測
  • 迎撃対応:AI群ドローンによる自律迎撃
  • 有事運用:通信断絶下でも限定的な自立防衛運用

 SpicyCompanyは、イスラエル防衛技術スタートアップとの提携や米国領拠点での技術検証、日米連携によるインド太平洋防衛モデルの構築を視野に入れている。