2025年9月19日、テラ・ラボは、自社開発の次世代多目的プラットフォーム無人航空機「テラドルフィンVTOL」の飛行試験が累計100時間に達したことを発表した。2024年12月よりグローバルチームが国外で飛行試験を行い、安定した運航性能や信頼性を確認した。
日本で特定飛行(長距離目視外・150m以上の飛行等)を実現するための要件である100時間の飛行実績を満たすことを目的に実施したもので、加えて耐久性と信頼性(D&R)を実証し、技術成熟度(TRD)はレベル7に到達した。
2024年12月から始めた累計100時間の飛行試験は2025年9月18日に完了した。(動画は9月18日の様子)
テラドルフィンVTOLは、複合材整形技術を用いた軽量で高強度の機体を備え、高い耐久性を実現。滑走路を必要としないVTOL(垂直離着陸)性能により、都市部や被災地といった限られた場所でも運用できる。航続距離は1,000kmを目標としており、広域災害調査や洋上監視といった任務に対応する。
多目的プラットフォームモジュール設計を採用し、制御装置・通信装置・観測装置などを自由に組み合わせ可能。任務に応じたカスタマイズに対応し、防災・安全保障から物流・環境調査まで多用途に活用できる。
今後アジャイル開発を進めながら、量産化拠点「テララボ福島」に隣接する福島ロボットテストフィールドで品質管理のための飛行評価試験を行う。
テララボ福島を中心に量産化を推進し、需要に応える体制を整える方針で、同時に、部品メーカーとの協力関係を拡大し、サプライチェーンを強化するとしている。
