2025年8月21日、NTTデータ四国は、徳島県牟岐町、大成と共同で国産ロボット「ugo Pro」を利用した自治体窓口案内および警備業務の実証実験を実施すると発表した。AIとロボットの活用により地域課題の解決を目指す。
実証実験では、牟岐町の協力のもと、牟岐町役場内に設置したugo Proを使い、自治体窓口案内業務の対応および庁舎内の警備業務について検証を行う。近年、高齢化や人材不足といった社会課題に対処するため、地方自治体ではDX推進やデジタル技術を活用した業務効率化、住民サービスの向上が求められている。ロボットとAI技術を活用した課題解決に取り組むことで、住民サービスの向上を図るとともに、地域社会の課題解決と行政運営の新たなモデル構築を目指す。
実証概要
- 検証期間:2025年9月1日(月)~2025年11月28日(金)予定
- 場所:牟岐町役場1階エントランス
【検証内容】
- 窓口案内業務
ugo Proが牟岐町役場の総合案内係として来庁者の対応を行い、目的にあった窓口を案内する。ロボットの応答にはAIを活用しており、言語による違和感のないコミュニケーションおよび適切な案内が可能か検証する。 - 警備業務
ロボットが自動で庁舎内を巡回警備し、施錠状態の記録などを行う。また、AIによる警備レポートの自動生成が可能か検証する。
【ugo Pro】
今回の実証実験で利用するugo Proは、遠隔操作とAIによる自動制御を融合したハイブリッド制御型のロボット。顔ディスプレイと2本のロボットアームを搭載しており、合成音声による会話が可能。受付案内、コミュニケーション、巡回警備など、複数の機能を備えている。
