2025年4月14日、エイテックは、交通工学分野での知見と空間情報技術により、車両の走行軌跡を正確に再現する「ドローン映像対応型交通分析ツール」を開発したと発表した。
交通安全対策や渋滞対策に利用される交通挙動データは、ビデオカメラを道路標識や照明柱等の道路附属物に固定して撮影する手法が一般的であった。この手法には「撮影アングルに制約があることで分析精度の確保に限界があること」「分析に使用できるデータの範囲が限定され、広範囲の箇所では複数台のビデオカメラが必要であること」「事前の手続きや機材設置に手間を要すること」といった課題があった。
これらの課題に対して、ドローンを活用することで1つのアングルで広範囲の撮影が可能となる。撮影した映像を正射変換することで、真上から見た走行軌跡が再現され、交通挙動データの精度向上を図ることができる。また、風によるドローン映像のブレは分析ツールの自動補正機能で対応が可能。
今後、実務での実証を重ね、効果検証や改善を図るとしている。
