川崎重工は、屋内配送用サービスロボット「FORRO(フォーロ)」を用いた病院内の自動配送サービスの実装検証を、東京医科大学病院にて2025年2月26日より開始する。

 東京都「西新宿コンソーシアムによる先端サービスの実装促進事業」として実施するもので、同社は2023年度より同病院における屋内配送サービスの事前検証を実施。ロボットが人に代わり配送業務を担うことで、医療従事者の負担軽減および業務効率化に貢献できる具体的な配送業務の洗い出しや課題の抽出を行ってきた。

写真:ロボット外観
写真:病院スタッフがロボットの引き出しの物品を出し入れする様子
左:屋内配送用サービスロボット「FORRO」、右:東京医科大学病院での事前検証の様子

 事前検証の結果を踏まえ、階数の多い都市型病院特有の課題であるエレベーター混雑を緩和するため、人とロボットが相乗りできるエレベーターのスマート化を施し、適用効果の高い配送業務に対する実装に向けた検証を行う。また、従来、医療従事者が担っていた配送業務をロボットに代替することによる導入効果を確認・評価し、今後の導入に向けた検討を行っていく。

 検証では、屋内配送用サービスロボット「FORRO」を用いて、採血管や手術機材、文書等の配送を行う。期間は、2025年2月26日から3月11日までの平日10日間。配送するルートは、検査室から各病棟、手術室から洗浄・仕分室、メール室から各病棟他(エレベーター移動有り)。