ACSLと日本郵便は、両社が共同開発した新型物流ドローン「PF4」による、補助者なし目視外飛行(レベル3.5飛行)での配送試行を2024年10月22日から12月6日まで兵庫県豊岡市において実施した。
レベル3.5飛行とは、無人航空機操縦者技能証明の保有、保険への加入や機上カメラ等の活用により、従来必要とされる立入管理措置(補助者・看板の配置)を行うことなく、道路や鉄道等の上空の横断を行うことが容易化された飛行のこと。
ACSLは、2024年3月に続き、日本郵便が試行する地域住民と連携した配送方法(コミュニティ配送)の一環として、ドローン配送に関する機体の提供・運航支援を実施した。
今回の配送試行では、3月の配送試行時からさらに配送経路を追加・延長したことに伴い、最長で1フライトあたり約25.5km(飛行時間約40分)の運航を実現したほか、機体の点検や配送物の積み込み等を行う補助者のみを配置し、東京のACSLオフィスに設置した遠隔運航拠点から現地での操作介入を前提としない完全遠隔運航を実施した。
ACSLは日本郵便によるドローン配送の実用化を引き続き支援するほか、PF4の性能向上による物流分野でのドローンの社会実装の加速と持続可能な物流の実現に向けて、取り組みを進めるとしている。