2025年2月3日、アンリツは、グループ会社のアンリツカスタマーサポートが、ドローン航路の先行実装地域として指定された埼玉県秩父地域(送電線上空)、静岡県浜松市(天竜川水系等の上空)において、電波環境・通信品質の調査を実施したことを発表した。
この調査は、経済産業省が関係省庁と推進する「デジタルライフライン全国総合整備計画」のもと、総務省の「ドローン航路構築のための上空電波環境調査の請負」に採択され実施したもの。この計画において、ドローン航路は人手不足の解消や平時・有事の物流安定化といった社会課題の解決に必要なデジタルインフラの一つと位置付けられている。
ドローン飛行には無線通信を使用するため、飛行経路には安定した無線通信環境が必要となる。そのため、ドローン航路上空エリアの電波環境・通信品質を正確に把握することが欠かせない。
ドローン航路の整備により、運航会社が個別に行っていた飛行ルートの調査や周辺関係者との調整、リスクアセスメントにかかる手間や費用が協調領域として集約されることで、運航会社の時間とコストを大幅に削減できる効果が期待されている。