2025年1月31日、ozoraは、バーチャル空間上で実際のドローン機体やカメラ画角、環境を再現し、ドローンの撮影計画や飛行ルートの下見ができる「GlobeXplore Pro」を正式リリースしたことを発表した。

 さまざまな3D地形データの活用や機体・カメラパラメーターの細かな設定により、現地に行くことなく効率的な撮影プランを策定できる。Google Earthでは対応できない屋内や細部を含む3Dデータのインポート機能(実装予定)により、高度で実践的なシミュレーションが可能となり、ドローン撮影にかかるリスクやコスト、時間を削減する。

GlobeXplore Proのイメージ画像

 ドローンによる映像制作やソフトウェア開発、パイロット育成などを手掛ける企業であるozoraは、初心者でも安全にドローン操縦を楽しめるドローンシミュレーター「GlobeXplore」を提供している。業務の現場でも同様のシミュレーションができれば、効率化やコスト削減につながるのではないかという発想から、プロ向けドローンシミュレーターとなるGlobeXplore Proを開発した。

GlobeXplore Proでシミュレーションした渋谷スクランブル交差点

GlobeXplore Proについて

 サブスクリプションで提供し、機能追加やオプションプランは随時実装する予定。

【主な機能】

  • 実際の機材仕様に基づく機体とレンズシミュレーション
     ドローン機体やカメラレンズの画角を正確に再現し、高度や速度を実機同様に表示。現場に行かず最適な機材選定や撮影アングルの検討が可能。
  • 時間・天候のシミュレーション
     時間帯による太陽光の変化や晴天・曇天などの天候を仮想的に再現。日の出・日の入りの光の角度や建物の影をあらかじめ把握することで、より具体的な撮影計画が立てられる。
  • 複数の3Dデータを統合(近日アップデート予定)
     Google Earthだけでは再現しきれない屋内や細部、新しい建造物について、CADやフォトグラメトリをインポートし、ユーザーがカスタマイズした3D環境を構築可能にする。
GlobeXplore Proで再現されたドローン
GlobeXplore Proで利用できる機体イメージ
GlobeXplore Proで再現した東京タワーを中心とした街並み、Mavic 3 Pro 166mmで捉えた同じ場所
ソフトと実写の画角比較
GlobeXplore Proでシミュレーションした東京タワー

▼GlobeXplore Pro
https://gxpro.app/