渋谷区と東急不動産は、2025年1月28日、「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」において官民合同の防災訓練を実施した。

写真:飛行するドローン、ヘルメットをかぶった参加者たち

 両者は、2023年12月に「渋谷区地域防災に関する包括連携協定」を締結し、災害時のドローンの活用に向けた官民合同プロジェクトを進めてきた。このプロジェクトの一環として、民間施設を活用した災害用ドローンの機能の確認と避難誘導の実施を目的に訓練を実施した。

 両者は職員や従業員によるドローン操縦士資格の取得や、共同でのドローン操縦練習会を実施するとともに、災害用ドローンの導入などに取り組んできた。また、2024年度には「渋谷区総合防災訓練(渋谷防災キャラバン)」で相互連携を図り、区民向けに災害用ドローンの紹介を行っている。

 今後両者は、ドローン操縦技術の向上を図るとともに、渋谷区地域防災計画の啓蒙活動などを推進するとしている。また、実際の災害時における実効性を高めるため、ドローン機能の活用方法の検証を進め、官民による協業体制を構築していく。

【訓練実施概要】

名称渋谷区×東急不動産 官民合同防災訓練
日時2025年1月28日(火)13:30~14:30
場所Shibuya Sakura Stage にぎわいSTAGE
目的官民合同で民間施設を活用し、ドローン機能の確認および避難誘導の訓練を実施

訓練の様子

1. 高倍率ズーム機能付きカメラによる歩道橋上の人や遠方の建物の確認

写真:モニターに映る人々
写真:モニターに映る建物の一部

2. 赤外線カメラによる生存者確認

写真:モニターに映る、赤外線カメラと可視光カメラで撮影した路上の人々
写真:モニターの隣で説明を行う様子

3. ドローンのスピーカーによる帰宅困難者の誘導

写真:飛行するドローン
写真:歩く参加者