2025年1月29日、クオリティソフトは、東京消防庁の即応対処部隊が、災害発生時の上空からの迅速な被害状況の把握、避難誘導や資器材搬送に有用な「災害対応ドローン」を導入したことを発表した。

 災害対応におけるドローンの有効性から、総務省消防庁はドローンの導入・活用を推進している。東京消防庁は、災害発生時にドローンを飛行させ、被害状況の確認、要救助者の検索や避難誘導など、従来の災害対策活動をより効率的かつ迅速に行うことを目的に、今回ドローンを導入した。

【災害対応ドローンの装備】

  • 光学30倍ズーム、赤外線一体型カメラ、圧電スピーカーユニット、物件搬送・投下装置
  • 2オペレーション対応(送信機2台によるドローンコントロール)
写真:飛行するドローン、東京消防庁職員たち
災害対応ドローンの飛行訓練の様子
写真:災害対応ドローン
東京消防庁が導入した機体

 災害対応アナウンサードローンは、石川エナジーリサーチが開発・製造した産業用ドローン「ビルドフライヤーchrome」に、電動FPVカメラ、光学30倍ズームカメラ、赤外線カメラ、物件搬送・投下装置、圧電スピーカーユニットを搭載している。災害発生時に、上空から迅速に被災状況を把握するとともに、被災者への適切な行動指示、救援活動等を行う。

【災害対応アナウンサードローンの特徴】

  • 総務省消防庁が求める「災害対応ドローン」機能要件に準拠
     ドローン機体と搭載機器は、防水性能等級3以上。動画撮影が可能なカメラを搭載し、撮影した動画を現場活動で活用できる。
  • 運用例:ドローン搭載に最適化した「圧電スピーカーユニット」
     軽量(約800g)、低消費電力(5W)により、ドローンの飛行時間性能への影響を最小化。可聴範囲は直線約300m。
  • 運用例:人や車両が容易に近づけない場所へ物資を運搬する「物件搬送・投下装置」
     最大搬送重量は約2kg(物件の形状、飛行環境による)。搬送物件例は、救助用ロープ、救命胴衣、浮環、AED、応急手当資器材など。
  • オプション:AIアナウンス機能
     日本語のテキスト文章から自然なアナウンス音声を生成。最大29か国語のアナウンスが可能で、外国人観光客や外国人居住者へのアナウンスにも有効。
写真:飛行するドローン
FPVカメラ搭載モデル

▼クオリティソフト「防災・災害対応ドローン」
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