2025年1月22日(米国ワシントン)、米国の防衛技術企業であるShield AI(以下、シールドAI)は、日本の海上自衛隊から、同社の無人航空機システム(UAS)「V-BAT」が海上ベースの諜報・監視・偵察(ISR)プラットフォームとして選定されたことを発表した。
海上自衛隊はこの契約によって、同社から複数のV-BATやUASを買い入れ、水上艦艇の監視および情報収集能力を強化するとしている。
V-BATは、単一エンジン、プロペラの無いダクトファン型、垂直離着陸(VTOL)の無人航空機で、全世界の複数地域で作戦配備されている。ダクトファン設計と限られたスペースからの離着陸能力を持つV-BATは、艦載や過酷な環境に適し、複雑な任務における柔軟性とレジリエンスを備えている。
GPSや通信が遮断された環境にも対応し、ウクライナや黒海、インド太平洋といった紛争地帯で積み上げた性能は、従来の無人機を無力化した高度な電子戦の脅威にも耐える能力があることを示している。
V-BATは、航空機の戦略的能力を増強し、諜報・監視・偵察から戦略的標的、捜索救助、海上阻止まで、幅広い任務に対応する。