ジャパン・インフラ・ウェイマークは、橋梁等のインフラ点検実施時の状況を効率的に記録できるアプリ「Waymark Note」を開発し、2025年1月よりβ版のトライアル提供を開始した。

写真:橋梁点検専用記録効率化アプリ「Waymark Note」

 従来の橋梁点検作業は、紙の調書に手書きで記録し、後から写真と照らし合わせる方法が一般的で、印刷の手間、不安定な足元の屋外で紙資料を見ながら行う作業効率の悪さ、手書き記録の修正や記載ミス、現場後の写真整理など、現場での記録作業やその後のデータ整理等の内業作業において多くの課題がある。橋梁点検専用記録アプリ「Waymark Note」は、現場記録、撮り漏れチェック等の現場作業効率、写真整理等の内業作業の効率を向上させる(内業時間約30%減)。

「Waymark Note」β版トライアル概要

トライアル期間2025年1月~3月末
料金無償
利用可能期間公開時より90日間
利用方法Apple社のTestFlight経由でのアプリ配信
対象iPad(iOS14~18搭載)※iPhone、Androidは非対応
参加条件利用規約に同意の上、テストに参加可能

アプリの主な機能

1. 損傷図、写真帳等を1画面で切り替え表示
 PDF形式のファイルを2種類のタブに複数登録が可能。損傷図、部材番号図、写真帳など、現場に必要な資料を登録できる。1つの画面上で資料確認やメモ記載ができるため、点検中に紙資料を持ち運んだり、不安定な足元の屋外でページをめくらずに済み、速やかな野帳確認と安全作業につながる。

写真:上部メニューから「写真調書」をタップして表示

2. 写真番号・撮影位置の簡単記録、取り込んだ写真との自動ひも付け機能
 野帳上に写真番号を登録後、現場で撮影した写真を登録するだけで、撮影した順に自動で写真番号と写真データをひも付ける。写真番号を選択すると、写真と撮影位置を1画面で表示し、写真と位置の整合性が確認できる。写真整理作業の大部分がその場で完了する。

写真:番号をタップし、写真と図面位置を表示
写真番号を押すと、ひも付けられた写真と図面位置を表示

3. 点検に特化した用語を選択して記録
 部材名や損傷の種類など、橋梁点検に特化した入力ツールを搭載(登録ワードは編集可能)。専門用語を完全に覚えていなくとも、選択することで正しく記入ができる。よく使う数字等はテンキーで入力が可能。

写真:入力ツールを使用する様子

 トライアル期間中に、プラント等の設備点検・管理、トンネル・法面点検、現場踏査時の現場状況の記録などで活用してもらい、そのフィードバックをアプリ開発に反映させ、2025年4月に正式版アプリとしてリリースする予定だ。

▼Waymark Note
https://www.jiw.co.jp/service/technical/waymark_note/

▼「Waymark Note」β版トライアル エントリーフォーム
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