2024年12月3日(ロンドン)、エンタープライズクラウドおよび産業用AIソフトウェアの大手プロバイダーであるIFSは、スペインのCRISALION Mobilityが、旅客および貨物用eVTOL航空機、ならびに遠隔操作車両の設計、製造、保守を強化するため「IFS Cloud」を採用したことを発表した。

海沿いの道の上空を飛行するAAM

 産業用AIであるIFS.aiを活用した同社のソリューションは、構築、運用、保守のバリューチェーン全体に包括的なデジタルスレッドを提供し、複雑な品質保証、環境、社会、ガバナンス(ESG)要件に効果的に対処。品質と設計の整合性を確保するための詳細なシリアル番号追跡を提供する。

 IFSは、CRISALION Mobilityのエアビークルのプロトタイプの設計、製造、テスト、試運転を支援する。この発表により、次世代空モビリティ(Advanced Air Mobility、AAM)分野におけるIFSの役割拡大を強調し、eVTOL業界の主要な技術革新を推進する戦略的パートナーとしての地位を確立するとしている。

CRISALION Mobility 最高技術責任者 Gustavo Rodriguez氏のコメント

 CRISALION Mobilityでは、未来の交通を再定義する革新的なモビリティ技術を開拓しています。これを達成するために、IFSのような一流のパートナーとのコラボレーションに専心しています。

 航空宇宙に特化した機能を備えた独自のIFSクラウドプラットフォームは、現在および将来にわたってeVTOL航空機および車両フリートの構築、運用、保守を支援します。

IFS 欧州・ラテンアメリカ担当上級副社長 Ronnie Coupland氏のコメント

 CRISALION Mobilityと協力して、規制および認証プロセスを合理化し、効率性を高め、ライフサイクルコストを管理し、最終的にはアドバンストエアモビリティ(AAM)市場での地位を強化できることを嬉しく思います。IFSは、数十年にわたる航空宇宙および防衛の経験に裏打ちされたAAM業界における比類のない専門知識を誇りに思い、ビジネスモデルを形成する柔軟性をCRISALION Mobilityに提供し、製造からアフターサービスまで継続的なサポートを提供します。