2024年12月6日、DRONE SPORTSは、自律走行レース「Abu Dhabi Autonomous Racing League(アブダビ自動運転レースリーグ、以下A2RL)」のドローンレース部門「AIドローンチャレンジ」において、ドローン・チャンピオンズ・リーグ(以下、DCL)と共同で、AIドローンレース向けの専用機体を開発したことを発表した。
DCLとA2RLが共催するAIドローンチャレンジは、世界各国からプロのパイロットやチームが集うプロフェッショナルレースリーグ。速さを競うだけではなく、世界中のチームがAIドローンレースに参加することで、自律飛行レースとAI研究の両分野を進展させ、自律型ドローンの限界を押し広げることを目指している。
DRONE SPORTSは、2018年にドローンレーシングチーム「RAIDEN RACING」を発足し、同年から現在に至るまで、DCLへの参戦やDCLのイベント運営支援などを継続的に行ってきた。
DCLからの要請を受け、DRONE SPORTSはAIドローンレース向け専用機体の共同開発に参画。今回開発した機体は、2024年11月に行われたAIドローンチャレンジの予選で使用された。
今後、予選通過チームはドローンを自律飛行させるオープンソースのシミュレーターを使った能力テストに招待され、審査員が審査を実施。2025年4月にアブダビで開催予定の本選では、予選通過や能力テストを経たプロパイロットたちが、賞金100万ドル(約1億5000万円)獲得を目指す。本選でも引き続き開発機体が使用される予定だ。
DRONE SPORTSは今後、ドローンレースから産業用ドローンへの技術転用、ドローンの自律飛行制御技術の開発を加速させ、同社の産業用ドローン「Rangle」の新機体開発を進めるとしている。