2024年5月23日、エイトノットは、小型船舶の船外機エンジンに対応した自律航行プラットフォーム「AI CAPTAIN」の提供を開始したことを発表した。

 これにより、船外機エンジンを搭載した船舶への自律航行システムの導入が可能となる。船外機エンジンは、船内スペースの有効活用やメンテナンス性の向上といったメリットから需要が拡大しており、エンジン別出荷実績では全体の約88.5%(※1)を占めている。

※1 日本マリン事業協会「舟艇工業の現状-令和5年(2023年)」2023年エンジン別出荷合計より算出

 エイトノットは2022年10月にAI CAPTAINを発表して以降、瀬戸内海を中心に自社の自律航行小型EV船(船外機電動船)で実証実験を行ってきた。2024年2月には愛媛県大三島で海上タクシーを運航するわっかが保有する船外機エンジン船(船名:WAKKA)にAI CAPTAINを導入し、実際に使用されている。

 今後は観光船など旅客向けの船舶だけでなく、海洋土木工事で使用する作業船や水産関連事業(漁業等)などさまざまなユースケースへの導入を進めるとしている。

【導入事例】船名:WAKKA/船主:株式会社わっか(愛媛県今治市)/用途:観光船、海上タクシー/推進器構成:船外機エンジン1基
2024年2月27日、28日に愛媛県今治市で実施した船舶の披露・乗船体験会の様子(エイトノット)