山梨県小菅村とエアロネクスト、NEXT DELIVERY、セイノーホールディングス（以下、セイノーHD）は、2024年4月17日に、ドローンを含む次世代高度技術の活用による地方創生に向けた包括連携協定を締結した。

（左から）エアロネクスト代表取締役CEO・NEXT DELIVERY 代表取締役 田路圭輔氏、小菅村長 舩木直美氏、セイノーHD 執行役員 河合秀治氏

　エアロネクストと小菅村は、2020年11月にドローン配送事業の実現化およびドローン配送導入による地域活性化に向けた連携協定を締結。ドローン配送導入による産業振興、地域雇用・人材育成等への貢献、社会・インフラの整備を推進してきた。

　2021年1月に小菅村内に設立した戦略子会社NEXT DELIVERYとセイノーHDが連携し、既存の陸上輸送とドローン物流をつなぐ新スマート物流SkyHubの試験的運用を2021年4月に開始、同年10月には社会実装フェーズに移行した。

　新スマート物流SkyHubの拠点をドローンデポとして、現在はSkyHub Delivery（買い物代行）、SkyHub Eats（フードデリバリー）、SkyHub Store（オンデマンドドローン配送）を展開している。2023年8月からは、異なる物流会社の荷物を一括して配送する共同配送も開始するなど、小菅村の課題やニーズに合わせた配送サービスを提供している。

　そして2024年4月27日には、SkyHubスマートストアこすげ（無人コンビニ）を正式にオープンする。

　小菅村における新スマート物流SkyHubの取り組みは、デジタル田園都市国家構想の優良事例に採用され、全国で横展開が進んでいる。

2023年8月に実施した共同配送出発式の様子（道の駅こすげ）
2024年4月27日に正式オープン予定の「SkyHubスマートストアこすげ」（道の駅こすげ）

　今回の協定は、今後もドローンをはじめとする次世代高度技術を活用した活動を推進し、相互の連携・協力により地域発展に資する施策を進めることを目的に締結した。

【連携協定の内容】

1. 農業・観光・産業・経済の振興に関する事項
2. 地域雇用、人材教育、人材育成および産業基盤整備に関する事項
3. カーボンニュートラルと利便性が両立した持続可能な地域交通・物流の確保と住みやすい環境づくりに関する事項
4. 地域防災への貢献および新しい社会インフラの整備に関する事項
5. その他、全ての当事者間にて協議し必要と認める事項