2024年4月17日、エアロセンスは、写真測量・基準点測量解析アプリケーション「エアロボクラウド」のユーザーインターフェイス(UI)を全面刷新した。

 エアロボクラウドは、ドローン測量目的のデータや撮影した画像を高速で処理・解析を行うクラウドアプリケーション。ウェブブラウザで、写真測量目的の画像のアップロードからデータ処理までを行うことができる。

 ドローン測量で取得した写真や座標データなどの設定順序を分かりやすくするため、サービス開始以来初めてUIを全面刷新した。利便性の向上により、ユーザー数のさらなる拡大を図る。建設土木業界では人手不足により人材育成が課題となっており、全面刷新したエアロボクラウドは測量業務の教育や育成の負担軽減にもつながるとしている。

UI刷新後のエアロボクラウドの特徴

1. 作業工程順・対話形式のUI

 これまでは、ドローンで撮影した写真、対空標識の座標などの項目をそれぞれ選択し入力する必要があったが、作業工程順・対話形式に刷新したことで、UIが指定するプロセスに沿って順番通りに必要な項目を選択・入力するだけで写真測量の解析が行える。経験者から初心者まで幅広い人々が利用できるだけでなく、研修目的にも活用が可能。

2. 幅広い測量オプション

 エアロセンス製のドローンや対空標識だけでなく、他社製のドローンで撮影した画像、測量用の一般的な対空標識も処理が可能。現場ごとに異なるドローン機体、基準局、対空標識の種類や測位方法の組み合わせによる処理に対応する。

3. 測量計算過程の管理機能向上

 市販の対空標識を自動認識するため、多数の写真の中から標定点や検証点を探し出す作業を行うことなく解析処理を開始。また、ドローンの飛行軌跡や計算設定情報を同一の地図画面に重ねて表示することで、ドローンによる写真測量のプロセスやミッションの全体像を把握できる。