2024年4月9日、日本オーチス・エレベータ(以下、日本オーチス)はFIGと共同で、大分県庁での実証実験の一環として、エレベーターとサービス・ロボットとの連携を実施したことを発表した。

 同実証では、郵便物や小包の搬送業務の効率化と省人化に向け、職員の代わりに搬送を行うFIGのロボットのテスト運用を実施した。日本オーチスはFIGと協力し、ロボットがクラウド経由でエレベーターとやり取りすることが可能になるOtis Integrated Dispatch(オーチス インテグレーテッド ディスパッチ)技術を使い、エレベーターとロボットを連携させた。

 その結果、ロボットは自律的にエレベーターを呼び、目的階へ行き、郵便物や小包を届けることが可能となり、全てのフローにおいて人が介在することなく自動化することができた。なお、セキュリティー対策としてロボットには顔認証システムを搭載し、そのシステムに事前登録した人だけが郵便物や小包を取り出すことができる。

実証実験を実施した大分県庁
大分県庁舎で荷物を搬送するロボット
ロボットの顔認証システムを経て荷物を取り出す職員