2024年3月26日(英国)、エンタープライズ・クラウド・ソフトウェアのプロバイダー IFSは、商業エアタクシーサービス用の電動垂直離着陸機(eVTOL)メーカーのJoby Aviation(米国)が、eVTOL航空機のメンテナンスプロセスにIFS Cloud for Aviation Maintenanceソリューションを採用したことを発表した。

 Joby Aviationは、2023年6月にeVTOLの生産を開始し、ニューヨーク市での展示飛行を含む一連の試験飛行を完了している。最大航続距離は100マイル(約160km)、パイロット1名と乗客4名が搭乗可能。2025年に商業運用を開始する予定だ。

 同社はオハイオ州デイトンに、年間最大500機のeVTOLを製造できる大規模施設を建設する計画を発表している。また、2023年に航空機の生産を開始したカリフォルニア州マリーナにある既存の製造施設の拡張も計画している。

 IFS Cloud for Aviation Maintenanceは、エンジニアリングや記録管理、運用、計画などの主要機能分野にわたるeVTOL機向けのエンドツーエンドのメンテナンスソフトウェアソリューションを提供する。

各社コメント

 Joby Aviation 航空機整備責任者 Matthew Lykins氏

 私たちJobyは、eVTOL航空機による旅行革命の最前線にいます。航空機のライフサイクルを通じて、シームレスな運用と保守を確保するには、同様に革新的なソフトウェアソリューションが必要です。そこで私たちは、信頼できるパートナーとしてIFSを選びました。IFSソリューションは、初期テストと規制承認の段階からJoby航空機の本格的な運用に至るまで、増大するニーズに合わせて進化し、適応することができる堅牢なソフトウェア基盤を提供してくれます。

IFS 航空宇宙・防衛担当兼プレジデント Scott Helmer氏

 世界で最も先進的な航空機メーカーの1つであるJobyの運用と保守を管理するために、協業できることを嬉しく思います。IFSは以前から、先進的な航空機の成長を注視していました。航空業界の特殊性と柔軟性を備えたIFS Cloudは、フライトの未来を形成する組織に最適なソリューションです。