2024年3月11日、ブルーイノベーションは、石川県輪島市からの要請を受け、日本UAS産業振興協議会(以下、JUIDA)の指揮のもと、ドローンポートシステムを活用した河川監視活動を実施したことを発表した。実災害現場でのドローンポートシステムの社会実装は国内初(JUIDA調べ)となる。
輪島市内を流れる牛尾川にできた土砂ダムの状況を、ブルーイノベーションが開発したドローンポートシステム「BEPポート」を活用し、自動かつ定期的に発着するドローンにより土砂ダムを撮影・監視。決壊の危険性有無を常時把握することで、二次災害による被害を未然に防ぐことを目的としている。
活動内容
・ 巡回点検実施日:2024年1月31日~2月6日
・ 場所:石川県輪島市町野町
輪島市を流れる牛尾川(鈴屋川の支流)では、土砂災害による河口閉塞が数カ所発生したため道路も寸断され、人が近づくことが困難な状況であった。輪島市からJUIDAに、ドローンによる二次災害予防のための巡回点検要請があり、JUIDA指揮のもと、BEPポートからドローンが自動で発着して牛尾川の上流との往復飛行(約3km)を行い、土砂ダムの状況を上空から定期的に監視した。
【鈴屋川の経時変化(同一地点)】
定点観測による撮影画像の比較から、河口閉塞による溜まり場に大きな変化がないことを確認できた。
【使用機材】
ドローンポートシステム:BEPポート
ドローン:ACSL-PF2
【協力】
五光物流:ドローンポートシステムの輸送
VFR:ドローンポートシステムの設定