2024年3月4日、シーラソーラーは、リブザクリエイティブと包括業務提携契約を締結したことを発表した。

 シーラソーラーは太陽光発電所開発の知見に基づき、土地取得から法令確認、設計に至るまでのプロセスに特化しており、リブザクリエイティブはドローン技術を活用し、高精度かつ効率的な測量業務を提供している。

 太陽光発電所の開発における効率性と精度向上は重要であり、建設の際には適切な土地の選定、正確な情報に基づいた設計が求められる。両社が連携することで、土地取得から設計段階までのプロセスがより迅速かつ精密になり、開発プロセス全体の効率が向上する。

 例えば、従来の手法では1カ月以上要していた山林の現況測量が、ドローンを活用することで半日で撮影が完了し、1週間後にはデータで必要な情報を見る事ができる。また、ドローンによる地形調査とレーザースキャン技術を組み合わせることで、土地の形状や構造、地勢、木々の配置などを正確に把握できる。これにより従来の手法では難しかった土地の一部を含め、より広範囲な土地を効果的に活用できる。

 太陽光発電所の効率的な開発は再生可能エネルギーの利用を促進し、温室効果ガスの排出削減に寄与するほか、ドローンを使って迅速に地形を3Dデータ化することで防災対策の調査を支援し、地域のハザードマップの作成や災害発生時の状況把握などにも活用できる。人が立ち入れない危険な場所も、安全かつ正確に状況を把握できる。シーラソーラーは今後さらなる実証を通じて、DX技術を活用した自動化や省人化の取り組みを強化し、人手不足に対応していく方針だ。