エアロネクストと但馬を結んで育つ会は、2022年2月21日、日本の中山間地域における課題解決に向けて、ドローンを含む次世代高度技術の活用により医療・福祉分野および地域の存続に必要な新しい物流インフラを構築することを目的に連携協定を締結した。

 エアロネクストは、特許技術の4D GRAVITY搭載の物流専用ドローンを活用した新スマート物流SkyHubを実現するため、戦略子会社NEXT DELIVERYを設立。地域物流の効率化と地域社会の課題解決に向けて、ドローン配送サービスの社会実装・事業化に取り組み、現在全国の9自治体で社会実装フェーズに入っている。また2024年1月、能登半島地震の被災地において、孤立地区に処方薬など医療物資のドローン輸送を実施した。

 但馬を結んで育つ会は、医療・介護・福祉・行政等の関係機関が連携し、医療・福祉の包括的かつ継続的な提供体制を構築し、適切なサービスが切れ目なく効率的に提供される環境を整備することを目的として設立された。住民が但馬で継続して暮らせるよう、医療・福祉、その他のサービスを含む街づくりに関する活動等を行っている。また、但馬地区に限らず全国各地の機関と連携して活動を推進している。

 今回の連携協定により両者は、医療・福祉およびその他サービスの充実と発展に寄与する新しい物流インフラを構築することで、地域の存続に向けて地域課題解決に貢献するとしている。

【協定の内容】
1. ドローンを含む次世代高度技術の活用による地域の医療・福祉およびその他地域サービスの充実と発展に関する事項
2. その他、両者にて協議し必要と認める事項

エアロネクスト代表取締役CEO 田路圭輔氏(左)、但馬を結んで育つ会代表理事 千葉義幸氏(右)

各社コメント

エアロネクスト代表取締役CEO 田路圭輔氏

 この度の但馬を結んで育つ会との連携協定により、地域社会が抱える医療・福祉の問題を物流面から支える新しい社会インフラの構築に共同で取り組んでいけることを本当に嬉しく思います。遠隔無人オンデマンドデリバリー技術であるドローンを活用した医薬品の配送網を全国の中山間地域にしっかり整備していきたいと思います。

但馬を結んで育つ会 代表理事 千葉義幸氏

 私たち但馬を結んで育つ会は、これからも安心して暮らしていける但馬地域をつくることを理念として掲げ、医療・福祉を中心とした課題の解決に取り組んでまいりました。この度、エアロネクストとの連携協定により、地域の医療・福祉及び日常生活を支える物流インフラの整備へ大きな一歩を踏み出すことができましたことを大変嬉しく思っております。同時に、この但馬地域における取組みが、但馬地域と同様の課題に直面している地域の希望となるよう、エアロネクストと共同してしっかりと取り組んでいこうと決意を新たにしております。ドローンを活用したこの取組みが但馬地域だけでなく日本全国へと展開され、各地域の存続に繋がる様々なサービスの充足と発展に貢献できればと考えます。