2024年2月19日、三菱総合研究所は東京都の委託を受け、ドローンを活用した物流ビジネスの社会実装が期待されるプロジェクトとして2022年7月28日に選定された、佐川急便、イームズロボティクス、日本気象協会、サンドラッグによる、ドローンを活用した配送の実証実験を実施することを発表した。
この実証実験は、山間地域の物流機能を強化し生活利便性の向上を図ることを目的に、2023年1月~2月および2023年10月にかけてレベル2飛行(目視内自律飛行)で実施しており、今回は3回目となる。2回目の実証実験の成果を踏まえ、配送エリア・ルートの拡大、配送用ドローンの災害時の物資輸送などでの活用を目指し、レベル3.5飛行による宅配便配送の飛行実証を実施する。
レベル3.5飛行とは、デジタル技術の活用(機上のカメラによる歩行者などの有無の確認)により、補助者や看板の配置といった立ち入り管理措置をなくし、ドローンの操縦ライセンスの保有および保険への加入により道路や鉄道などの横断を伴う飛行を容易にするもの。ドローン配送の事業化のため、2023年12月に新設された。
2024年度には、有人地帯での補助者なし目視外飛行(レベル4飛行)を実施することで省人化を実現し、2025年以降の社会実装を目指すとしている。