2024年2月2日、チックは、同社が運営するRov-Funで販売中の水上ドローン「BlueBoat」に搭載可能なサイドスキャンソナー「Cerulean Omniscan 450 SS」を発売すると発表した。BlueBoatに直接組み込まれており、BlueOSのCerulean SonarViewアプリケーションを活用することで、リアルタイムのデータ視覚化を実現する。

 サイドスキャンソナーは、広範囲にわたる海底地図を迅速に生成することができるイメージングソナーの一形態。特有の細長いビーム形状のトランスデューサーを使用することで、ボートの側面から180度の範囲で海底を観察することができる。

 Cerulean Omniscan 450 SSは、BlueBoatに即座に統合可能で、海底のリアルタイム映像を取得する。難破船の探索や海洋考古学、生態系のマッピング、探索・回収作業に適したツールとして設計されている。

 トランスデューサーが発する音響パルスは、海底からのエコーとして捉えられ、これにより画像のスライスが生成される。ボートの移動とともにこれらのスライスが組み合わされ、継ぎ目のない画像を形成する。450kHzのトランスデューサーを採用し、150mまでの範囲で高い解像度の画像を取得する。

【音響】

トランスデューサ周波数450kHz
範囲解像度レンジ設定の最大1/1200
最大Pingレート20pps(最大30mの範囲)
最大傾斜範囲150m
ファーフィールド15m
ビーム幅0.5°
ビーム高さ50°
供給電圧10~30V
最大アイドル消費電力5W
最大消費電力10W

 Rov-Funでは、BlueBoatに搭載した状態で調整した機体を販売している。

水上ドローン「BlueBoat」