2023年10月13日、ネクスティ エレクトロニクスは、小型の空冷式水素燃料電池を搭載した水上ゴミ回収ドローンを、2023年9月に開発したことを発表した。

水上ゴミ回収ドローン

 水素はCO2を排出しないクリーンなエネルギー源として注目度が高まっている。一方、小型の空冷式水素燃料電池については、市場に導入されて間もない段階にあることから、活用を推進する上で認知度の向上と市場規模の拡大が重要になっている。

 同社は、環境への負荷軽減および長時間稼働の実現に着目し、今回、水素を動力とする水上ゴミ回収ドローンを開発した。

 開発にあたり、水素燃料電池と他の機器における技術的な動作整合が必要となることから、セミカスタムが容易なSpectronik社の水素燃料電池を使用。その結果、リチウムイオンバッテリーを用いた水上ドローンと比較して航続距離は2倍となった。1回の水素充填で約4~16時間の稼働を想定している。

水上ゴミ回収ドローンに使われているSpectronik社の水素燃料電池