2023年12月18日、豊中市消防局は、2024年4月から災害対応ドローンの正式運用を開始すると発表した。大規模地震や火災、水難救助事案などが発生した際に、被害状況の迅速な把握や救助捜索活動などを行い、被害の軽減を図る。

 運用開始に先駆け、豊中市災害対応ドローン隊「KITE(カイト)」の発隊式を同日開催した。同隊は消防職員14名、消防団員4名の計18名で構成する。式典後には屋内でデモンストレーション飛行を実施した。

 KITEは日本語で「トビ」を意味する。上昇気流を利用して輪を描くように滑空し、優れた視力により上空を飛翔しながら目標を捕捉する姿がドローンと似ていることから命名した。また、消防資機材である「とび口」は、トビのくちばしに似ていることが名前の由来となっているほか、大豊神社(京都市左京区)愛宕社前には火伏せとしてトビの像が建てられている。

トビとドローンが描かれたドローン隊のワッペン