2023年11月29日、東日本電信電話(以下、NTT東日本)は、消防活動の強化を目的に、横須賀市消防局にLTE対応ポータブルカメラを同月より導入したことを発表した。また、2023年10月29日に実施された「令和5年度 横須賀市総合防災訓練」ではセーフィーと連携し、高機能ドローンによる漂流者の捜索等の実動訓練への協力を行った。

横須賀市消防局にLTE対応ポータブルカメラを導入

 横須賀市消防局は、消防活動時等における初動体制の強化および統一的な指揮の下での効果的な部隊運用が求められる中、より迅速かつ正確な現場情報収集を踏まえた適切な判断・指揮に向けた改善を検討していた。

 NTT東日本は、情報通信事業者として高品質で安定した通信インフラの提供に加え、身近なICT企業として地域の課題解決や価値創造に取り組む中で、横須賀市消防局より「現地の消防活動に注力するため、音声による現場報告・共有の手間を削減したい」等の意向を受けたことから、高品質な現場映像を簡単に撮影・蓄積共有・視聴できるLTE対応ポータブルカメラの提供に至った。

 今回の提供により、横須賀市消防局の課題感の解消だけでなく、救助・消火活動後の事後検証や消防活動結果を踏まえた隊員教育への映像活用も見込んでいる。

<消防現場でのライブ映像活用の仕組み>

 NTT東日本が提供するクラウド型カメラサービス「ギガらくカメラ」のうち、消防現場で撮影した映像を簡単な操作でセキュアに高品質録画・保存し、本部や遠隔から閲覧できる、防水・防塵性を備えたクラウド型カメラサービス「LTE対応ポータブル Pocket2 Plus」を利用することで、消防活動や火災の事後検証、隊員教育の強化を実現する。

高機能ドローンによる漂流者の捜索等に協力

 また、関東大震災から100年の節目となる今年、横須賀市では初めてとなった海上をメインとした総合防災訓練の開催にあたり、実動訓練では、高機能ドローンによる漂流者の捜索、救助ヘリや船舶による救出・救助訓練が予定されていたことから、セーフィーと連携してライブ映像を活用した実施に協力した。

<高性能ドローンと連動したライブ映像活用の仕組み>

 総合防災訓練・実動訓練において、複数拠点へ低遅延でリアルタイム映像配信が可能なHDMI出力対応ルータ「Safie Connect」を採用し、高性能ドローンからのライブ映像を遠隔で閲覧した。