2023年11月21日 、テラドローンと三井海洋開発は、代表的な海洋プラットフォームであるFPSO(Floating Production, Storage and Offloading system:浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)向けの検査ドローンの技術開発に関する覚書を、11月7日に締結したことを発表した。

 三井海洋開発がオペレーションを行うFPSOは、20年を超える長期間にわたり安定した原油・ガス生産を継続するために、日常的な保守点検・検査を実施している。しかし、構造物の高所や閉鎖空間における人力での検査作業は、労働安全環境上の懸念事項であり、大規模な海洋プラットフォームにおける検査の長期化とともに業界全体の共通課題となっている。

 両社は、三井海洋開発が有するFPSOの設計・操業に関する知見と、テラドローンが有するTerra UT Drone(非破壊検査向けの超音波探傷機能を搭載したドローン)を用いた検査技術の開発・サービス提供実績により、海洋石油・ガス業界全体の共通課題の解決を目指すとしている。