2023年11月14日、ACSLは、2023年11月13日付で経済産業省より小型空撮ドローン「SOTEN」の輸出許可証を受領したことを発表した。

 ACSLグループは「General Pacific, Inc.との米国市場における戦略的販売代理店パートナーシップに関する覚書(MOU)」に基づき、General Pacific, Inc.(以下、GenPac)より米国における小型空撮ドローンSOTENの受注を受け、輸出申請を進めていた。

 GenPacは、米国市場の小型無人航空機とロボティクス業界におけるディストリビューター。ドローンやロボットといったハードウェアだけでなく、それらに関するソフトウェアやさまざまな専門家レベルのトレーニングの提供を行っている。

 ACSLは、今後の米国市場での販売拡大のため、同社の米国子会社ACSL, Inc.とGenPacとの間で、2023年7月13日に戦略的代理店パートナーシップに関するMOUを締結し、今期の販売として2023年11月2日付で小型空撮ドローンSOTEN 50機体を受注した。この受注に基づき、経済産業省に対して米国におけるSOTENの販売を想定した個別輸出許可の申請を行っていた。

小型空撮ドローン「SOTEN(蒼天)」

 世界のドローン市場では経済安全保障や環境配慮に関する政策が加速している。米国ではNational Defense Authorization Act(NDAA)が施行され、ロシア製や中国製のドローンの政府調達を禁止。中国製ドローンメーカーのDJI社は、2022年10月より米国国防総省の「中国軍事関連企業」に指定されている。

 ACSLは経済安全保障、企業向け対応および用途特化型をキーワードとしたポジショニング形成を狙い、米国市場への進出を進めている。2023年1月にカリフォルニア州に米国子会社ACSL, Inc.を設立するとともに、米国の潜在顧客と連携して小型空撮ドローンSOTENの改良を進めてきた。また、ACSL, Inc.は、米国市場での販売拡大のため、米国の複数の企業とMOUを締結している。