2023年11月10日、テラドローンは、SLAM(※1)技術を搭載した新しいレーザ「Terra Lidar LA(仮称)」の開発に着手したと発表した。従来のUAVレーザにSLAM技術を一体化し、据え置き型の代替としても利用できる。販売は2024年春頃を予定している。

※1 SLAM:Simultaneous Localization and Mapping。自己位置推定と環境地図作成を同時に行う技術。

 Terra Lidar LA(仮称)は、ドローンに取り付けることで上空から3次元点群を取得する従来のUAVレーザ測量に加えて、地上での3次元測量も可能。地上の測量箇所をSLAM技術で補填することで、1つのデバイスによるワンストップの測量を実現する。現場での簡易点群の確認だけでなく、クラウド解析サービスを通じた精密な点群生成も可能だ。

「Terra Lidar LA(仮称)」により生成した街中の点群

 岸壁の上方が突き出ている地形や、電線が上を通っていてドローンが上空飛行できない場所、森の中にある石切り場など、3次元測量用UAVレーザだけで現場の測量が完結しない場合は補測が必要となり、従来は地上型レーザを活用していた。そのためテラドローンは、1つのデバイスで補測をその場で実施できる、SLAM技術を搭載した新しいUAVレーザの開発に着手する。3~4cm精度の点群生成を開発目標としている。