2023年11月4日、デジタルカレッジKAGAは、ゴミ収集車の自動運転化に向けた地域課題プロジェクト「KAGA ecomobi」コンセプトデザインを公開した。

 人口が減少している地域のごみ回収所は統廃合され、住民は遠くの回収所まで運ぶ必要が出てきている。この課題を自動運転車やインテリジェントゴミ箱などの最先端技術によって解決することを目指す。

 エコモビ車両は、軽自動車の規格に収まるサイズを想定。視認性に配慮した配色を取り入れ、降雪地帯や悪路にも対応する足回りとなっている。誰にでもゴミ箱を搭載できるシステム構成を備える。

 インテリジェントゴミ箱は、各住宅で使用し、そのままエコモビに搭載が可能。住宅内で充電を行い、見守りサービスにも利用する。電力はエコモビが回収し、走行に活用する。

 ゴミ箱の搬送システムは、ゴミ集積所にて企画統一化されたゴミ箱を自動搬送する仕組みだ。

 2024年に加賀市内の設備を利用した実証実験を開始する予定。実証実験に向けて、1)規格統一化されたゴミ箱と、それらを自動運転装置によって回収する仕組み、2)路上に設置されたスノーポール・消雪設備をトレースし、自動運転に利用する仕組み、について特許を申請中。2028年から同市内において限定的運用を開始することを目標としている。

「KAGA ecomobi」プロジェクト説明動画