2023年11月7日、DJI JAPANは、コンパクトな最新型農業用ドローン「Agras T25」を発表した。日本の中小規模の圃場サイズでも使用しやすく、個人使用から請負散布までさまざまなニーズに対応する。製品の出荷は2024年1月を予定している。

折り畳むことでコンパクトに

 機体は折り畳むことでコンパクトになり、一人でも持ち運びが可能。展開もワンタッチで容易に行える。カセット式バッテリーと合わせてスムーズに散布作業を実行できる。

 機体サイズは、アームおよびプロペラ展開時が2585×2675×780mm、折り畳み時は1050×690×820mm。重量は27kg(バッテリーを除く)。

高性能な散布装置で効率的に作業

 積載量は最大20㎏、散布幅は最大7.5m。T50大容量バッテリーにより、1フライトで2haの散布が可能。液体や粒剤の農薬のほか、種子や肥料の散布に対応する。最新の二重反転式アトマイザーを採用し、吐出能力は最大24L/分。液滴は均一かつ微細にコントロールすることができ、水稲をはじめ露地野菜や果樹など、さまざまな作物への適切な散布を実現する。

農業機単体で航空測量

 FPVジンバルカメラにより、上空から高解像度の写真撮影が可能。高性能スマート送信機内において、撮影写真から自動飛行ルートの土台となるマップがリアルタイムで構築され、圃場測量から散布までの作業がスムーズに行える。複数の農地測量モードでは、より効率的に大面積を測量する。

安全機能

 進化した2つのフェーズドアレイデジタルレーダーシステムにより、機体を中心に全方向の障害物を検知。さらに、デュアルビジョンシステムで空間把握を行い、障害物を回避しながら安全な飛行ルートを設定する。

複数の散布モード

 新機能として、作業エリアの分割機能や散布テンプレートの設定保存機能、マニュアルモードにおいても詳細設定を追加。圃場環境により適切な散布モードを提供する。

D6000i発電機による急速充電

 T50大容量バッテリーは、D6000i発電機で充電が可能。約20分で充電を完了する。

「Agras T25」(DJI JAPAN YouTubeチャンネル)

▼Agras T25
https://ag.dji.com/jp/t25