2023年10月11日、ナイルワークスは、国産の自動飛行ドローン「Nile-JZ」の販売を開始した。可変散布にも対応し、環境負荷の低減にも貢献するとしている。オープン価格。

 ハイスペックドローン開発コンソーシアムで開発した機体をベースに、ナイルワークス独自の自動飛行技術を搭載。旧機種「Nile-T20」の自動操縦機能をさらに向上させ、ネットワークRTKに対応した。作業効率は旧機種と比べて20%アップし、より精密で高度な散布を実現する。

 さまざまなタイプの自動飛行が可能。高度・散布幅・外周回数・散布流量・飛行方向を設定でき、飛行経路は、スマートフォンを使いオンデマンドですぐに自動生成できる。衛星データや生育監視ドローンから取得するデータを活用した可変散布にも対応。ナイルワークスの栽培支援プラットフォーム「NileBank」との連携だけではなく、他社ソフトとの連携も予定している。

 移動や収納時は折りたためる構造でコンパクトになるほか、バッテリーや液剤・粒剤タンクを素早く交換可能。

 最大離陸重量は27kg、全長1,916mm×全幅2,110mm×全高727mm(液剤タンク含む)。液剤タンク容量は8L、粒剤タンク容量は10L。通信方式はLTE/2.4GHz。

 必要なエリアに必要な量の散布を実現することにより、農林水産省の「みどりの食料システム戦略」に掲げられる、2050年までに化学農薬の使用量をリスク換算で50%低減、化学肥料の使用量を30%低減するという目標達成にも寄与するとしている。

▼農業用ドローン「Nile-JZ」
https://www.nileworks.co.jp/product/nile-jz/