2023年10月10日、リアルグローブは、埼玉県三郷市が主催する「令和5年度 三郷市総合防災訓練」において、同社のドローン等遠隔情報共有システム「Hec-Eye(ヘックアイ)」が、複数台のドローンの映像および位置情報の中継に活用されたことを発表した。

 三郷市では「三郷市地域防災計画」に基づき、行政住民および防災関係機関との協力体制の確認、災害応急対策の技術向上、防災意識の高揚を図るため、地震災害等を想定した三郷市総合防災訓練を実施している。

三郷市総合防災訓練の様子

 この訓練のドローンを活用した分野において、ドローンスクールジャパン埼玉三郷校は、遠隔情報共有システムHec-Eyeを搭載したドローンを操縦し、以下の訓練を行った。

<救出・救助訓練>
ドローンによる広報避難誘導訓練
ドローンによる捜索および消防隊による中層建物からの救出

<救援物資受入・配給訓練>
ドローンによる空中輸送訓練

 Hec-Eyeからのリアルタイム映像は、本部テント内に設置されたタブレットや、訓練会場の大型モニターに中継された。

 救急医療・災害対応分野での活動支援や業務効率化を目的として開発されたHec-Eyeは、ドローン等からの取得情報を地図上に集約し共有するプラットフォーム。現在は、鳥獣害対策や観光分野等を含めた広い分野で活用されている。

遠隔情報共有システム「Hec-Eye」からの中継映像

 近年災害が頻発し、甚大化していることから、人が入りにくい場所や危険な場所、物資の輸送等において、ドローンの活躍が期待されている。ドローンから取得される位置情報付きのリアルタイム映像を対策本部へ共有することで、迅速な被災状況を把握することができる。

【訓練概要】
実施日:2023年10月1日
会場:三郷市南中学校

<訓練展示種目>
避難・誘導訓練、広報訓練、交通対策訓練
高速道路避難者支援訓練
初期消火訓練
救出救助訓練
情報収集、ライフライン復旧訓練
救援物資受入・配給訓練
操法披露