2023年9月26日、三菱総合研究所は東京都の委託を受け、佐川急便、イームズロボティクス、日本気象協会、サンドラッグによる、ドローンを活用した配送の実証実験を実施すると発表した。

 ドローンを活用した物流ビジネスの社会実装が期待されるプロジェクトとして2022年7月に選定されたもので、山間地域の物流機能を強化し、生活利便性の向上を図ることを目的としている。2023年1月~2月に行った実証実験に続き2回目の実施となる。1回目の実証実験の成果を踏まえ、社会実装に向けた以下の課題解決のため、さらなる運用の高度化を目指す。

配送エリア・ルートの拡大
個人宅への配送
配送用ドローンの災害時の物資輸送などでの活用

実証概要

 以下の区間において、ドローンによる宅配便の配送実験を行う。御岳山頂への配送実験では、通常時の宅配便配送に加え、災害による道路などの断絶時を想定した救援物資輸送の検証も行う。

ドローン配送区間

日時 :2023年10月2日~10月31日 11:00ごろ~16:00ごろまで
1日最大6回程度の片道飛行(予定)※雨天、強風の場合は運航を停止

主催 :佐川急便、イームズロボティクス、日本気象協会、サンドラッグ
場所 :青梅市二俣尾、柚木町、沢井、御岳、御岳山
ルート
【幹線ルート】二俣尾2丁目運動広場~御岳運動広場
【二俣尾5丁目ルート】二俣尾5丁目第二運動広場~周辺個人宅
【御岳山ルート】御岳運動広場~御岳山荘駐車場

 2024年12月までのプロジェクト期間中、この他に2回の実証実験を実施する予定。その間に有人地帯での補助者なし目視外飛行(レベル4)を実施することにより省人化を実現可能とし、2025年以降の社会実装を目指すとしている。