2023年9月22日、東光鉄⼯と、芸能プロダクション・舞台制作会社のティーワンプロジェクトは、農業応援パートナーシップ協定を締結したことを発表した。

 東光鉄工は、ティーワンプロジェクト所属で、東光鉄工が本社を構える秋田県大館市出身の秋野紗良さんをプロモーション・アンバサダーに起用し、各地で開催されるコンサートやイベント等で応援テーマソング「虹の道を歩きましょう」を歌うことで、日本の農業を支える人々を応援するとしている。

プロモーション・アンバサダーに就任した秋野紗良さん

 農業を支える人口は、2013年の194万人から2022年には138万人と、高齢化や人手不足による負担増加、他業種との人材獲得競争などさまざまな要因から、10年間で56万人減少している(出展:農林水産省 農林業センサス「令和4年農業構造動態調査結果」)。

 一方、新規就農人口はわずかながら増加傾向にあり、3分の2以上が49歳以下の若い世代である(出展:農林水産省「令和3年新規就農者調査結果」)。また農業従事者の約4割は女性であり、売上規模の大きな農業経営体ほど女性が経営に関与する傾向にある(出展:農林水産省「農業における女性の活躍推進について」)。

 東光鉄工は、2015年から水稲向け農薬散布ドローンを開発・提供し、2022年からは秋田県能代市と共同でネギ畑への散布実証実験に取り組んでいる。2023年8月には、コストパーフォーマンスを追及した新型農業用ドローン「TSV-AQ3」をリリースした。

 TSV-AQ3は、「シンプル設計」「高品質」「低価格」を目指して開発した国産の農業用ドローン。省力化にもこだわり、液剤散布と粒剤散布のタンクは工具不用のスライド式で交換が簡単。機体は丸洗いでき、作業後の負担を軽減する。

各社コメント

東光鉄工 取締役副社長 伊藤均 氏

 東光鉄工は、おかげさまで今年設立50周年を迎えました。

 当社は「高度な技術と創造力で社会の繁栄に貢献する」を企業モットーに、米どころ秋田県の企業として、農業労働生産性向上の一助として、コストパフォーマンスに秀でたドローンを開発、提供してまいりました。

 これに加えて、農業に携わる全ての方々に寄り添いこころから応援したいとの思いから、ティーワンプロジェクトと農業応援パートナーシップ協定を結び、秋田県大館市出身のボーカリスト、秋野紗良の「虹の道を歩きましょう」を応援ソングに、ドローンと一緒にお届けします。

ティーワンプロジェクト 代表 友澤晃一 氏

 国際情勢、地球環境、人口問題などの側面から、食料自給率を上げていくことは重要な社会課題だと認識しております。

 その担い手となる農業従事者が、少子高齢化により激減しているのは周知の事実です。

 このような状況下で、東光鉄工株式会社様の新型農業用ドローンは一つの「希望」となるのではないかと確信しております。

 秋田県大館市で育った秋野紗良が歌う『虹の道を歩きましょう』には、明るい未来が溢れており、この歌と共にドローンが空に舞い、新規就農者を含めた多くの方々が農業に喜びを感じて頂けたなら幸いです。

 それが私たちの未来へと繋がる「虹の道」になることを願っています。